神 言会(しんげんかい)（ラテン語ではSocietas Verbi Divini 略称 S.V.D.）は、 1875年に聖アーノルド・ヤンセンによって創られた宣教修道会です。
 
神言会の創立者、聖アーノルド・ヤンセンは 1837年ドイツに生まれ、 1861年 に司祭に叙階されてから、高校教師となりましたが、「み言葉を全世界に広める」という外国宣教に対する関心が次第に強まり、教師を辞めて布教活動に専念することを決意しました。当時ドイツでは反カトリック運動が激化し、国内におけるカトリックの活動はかなり制限されていたため、聖アーノルドは国外にドイツの宣教神学院を創るように、出版活動を通して人々に呼びかけました。しかし、苦しい時代の中でこのような提案は誰にも相手にされず、当時の香港司教ライモンディのアドバイスを受け、 3人の仲間と共に 1875年 9月 8日オランダのシュタイルという町に宣教神学校を設立しました。
 
1879年聖ヨセフ・フライナーデメッツ、アンツァー師が初めての宣教師として 中国宣教に旅立ち、その後、南米、アフリカ、北米と次々に宣教師を送り出し 1901年には教皇庁によって正式に修道会として認可を受けました。
 
1907年、最初に来日したチェスカ師他２名の宣教師は秋田教会を担当し、新潟教区の初代教区長として神言会のライネルス師が任命されました。 1922年には名古屋教区の初代教区長としてライネルス師、新潟教区はチェスカ師が教区長に任命されます。 1930年には多治見修道院を設立、管区本部がおかれます。その後 20年ほどの間にライネルス師により中学、高校、大学が順次名古屋に設立され南山学園が発足、さらに管区本部が名古屋に移り、神言修道会の 養成拠点である神言神学院も名古屋に設立されました。
 
現在神言会は新潟、東京、名古屋、福岡、長崎、鹿児島の各教区で約 30の小教区を担当しています。新潟教区では秋田県のすべての小教区を担当しています。